有罪判決が確定的だったスラムの少年をめぐり、陪審員十二人が議論を繰り広げる会話劇が見ものでした。
一人の男が無罪の可能性があるかもしれないと、話し合いの場を築こうとする姿勢がとても男らしい!
無罪の可能性はその時点では考えていなくて、死刑が安直に決められてしまうことを避けての行為。
会話も理知的、ユーモアがあり、十二人の男たちの個性もあって楽しめました。
議論とはこうするものかと、ディスカッションの理想を見たような気にもなれます。
立場や出生で事実を決めず、可能性をとことん探ってみる、ということは、裁判に限らず、真実を知るために大切なことだと教えられます。
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- 感想投稿日 : 2016年9月30日
- 読了日 : 2016年9月30日
- 本棚登録日 : 2016年9月30日
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