日本を寓話化するとこんなに後味の悪い元気の出ない話になってしまうんだな。三戒が憲法九条のことであるのはすぐにわかる。北朝鮮のミサイルが射程圏内であることを考えれば、まさにいまの日本はツチガエルたちと同じ論争を繰り返している。憲法九条は守られえるべきだと思っていたオイラは安部内閣がやろうとしていた真意にやっと気が付いた。マスコミの操作にまんまと乗っていたのかもしれない。ツチガエルは性善説的な考え方をする、ほんとはそうじゃないことに気が付いているくせに。オイラにもそういうところがある。そんな時はちょっと自己嫌悪だ。他者との衝突や交渉を避ける臆病者だからだ。
物語はヴィジターであるソクラテスとロベルトの言葉で語られるんだけど、途中でオイラはソクラテスにイライラしていた。他のカエルに比べて冷静でいい意味で懐疑的だけど、お世話になったナパージュに対して具体的なアクションがないからだ。ナパージュにたどり着くまでの経験は活かされず、ウシガエルに占拠されしまい、ローラひとりを助けることもできなかった。後味が悪いのはこのためだ。
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- 感想投稿日 : 2017年11月22日
- 読了日 : 2017年11月22日
- 本棚登録日 : 2017年11月20日
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