若き日の過ちと過ぎ去った青春。
青年の揺れ動く恋心を描いた作品。
彼女の最期を聞いて、彼は何を思ったのか。
淡く切ない悲恋の物語を、詩的な文章が美しさを際立たせている。
この無常な結末は″飽満と倦怠に苦しむ近代人の悲哀を語っている″という解説の言葉に頷ける。
この小説のテーマ、シンボルである″黄金なる林檎の樹″の元ネタ、ギリシャ悲劇の『ヒッポリュトス』も読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
古典 文学
- 感想投稿日 : 2012年6月21日
- 読了日 : 2012年1月18日
- 本棚登録日 : 2012年6月21日
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