いわずと知れた古典。
案外読みやすかった。例が豊富であるのと、いろいろに変奏された議論の断片を知っているからであろう。しかし、翻訳ゆえ独特の表現が含まれ、そこが理解しづらい部分であるのが難点。
とりあえず一読。類書も参照しつつ、もう一回時間をおいてから読みこむつもり。
「国家」・「国民」とは想像の産物である――ということは、すでに周知の考え方。
もう少し政治的な話だろうか、と思っていたが、言語(含む出版資本主義)や教育、さらには時間や歴史など、人文科学(=より「我々」に密接に結びついたもの)の話が中心であった。
やはり「国民国家」とは、政治的な産物である以上に、「我々」ひとりひとりが、忘却の彼方からひっぱってきて(!!)一考してみるべき近代の産物に違いない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ナショナリズム
- 感想投稿日 : 2011年6月12日
- 読了日 : 2011年6月12日
- 本棚登録日 : 2011年6月12日
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