本のある暮らし»
★★★★★『宝物』 ★★★★『お気に入り』 ★★★『買って損なし』 ★★『光るものがある』 ★『好きな人は好き』
レビュー by koukiさん
まわりくどい表現とこじゃれた比喩のオンパレード。これぞ小説の醍醐味。独特なユーモアも癖になります。それに「冷たい密室」…なるほどなぁ。響きで付けたタイトルかと思いきや、巧いなぁ、と唸ってしまいました。この短いフレーズには、様々な思いが込められています。
シリーズの中でも特に淡々と語られる冷やかな殺人劇。著者の持ち味が活かされ、じわじわと浸透してくる何かがある。派手さは全くないですが、静かで美しい物語です。ただ、その淡々とした雰囲気が裏目に出てる気もします。逆に言えば華がないわけで、人によっては退屈に感じてしまう可能性もあると思います。他の作品と比べて、とても真っ当な「普通の」ミステリーという位置付けでしょうか。
新書版→文庫版→新装文庫版という流れで出版されましたが、表紙は新装文庫版が断然いいです。内容はもちろん大事ですが、表紙の良し悪しはそれ以上に重要だと思います。
【キーワード】
実験室、殺人の動機、密室、極地研
レビュー登録日 : 2012年01月22日






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