獣の奏者 (4)完結編

著者 :
  • 講談社 (2009年8月11日発売)
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前作でなんとか家族一緒に生きられる道を追求しようとするも、現状では選択肢が一切残されていないことを受け入れ、アルハンとヨジェに命ぜられるままエリンは王獣の繁殖と訓練に身を捧げ、イアンは闘蛇乗りとなって少しでも状況が好転するように、と努めることに。悩みながらもいったんヨジェの命令を受け入れたエリンは王獣について禁じられていたこと、秘されていたことを明らかにして、その上で先人たちがどうして禁じるに至ったかを、理解しようとするのですが。カレンタ・ロウの文字の話やオチンという鳥を飛ばして文通をしていたエピソードは心温まるものの、全体の流れは悲観的で、大変面白かったのですが読後感はやや重かった。あとがきを読んで、本来は闘蛇編と王獣編でいったん完結していたというのを知り、ああなるほど、と思いました。これから外伝を読みます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: オトギバナシ
感想投稿日 : 2015年11月17日
読了日 : 2015年11月15日
本棚登録日 : 2015年11月17日

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