和食器とコーヒー豆を扱うこじんまりとした小蔵屋を営む70代のお年寄りお草さんのシリーズ続編。ジャンルとしては日常ミステリに近いもののお草さん自身を始め登場人物たちが負っている人生の機微が細かく丁寧に描かれています。前回から店を手伝うようになった健康的でけなげな久美ちゃんの存在が、ややもすると暗くなってしまいそうな全体の雰囲気を救っています。短編連作だけれど全体を通した横軸のストーリーもしっかりあって、大変面白かったです。今後も楽しみなシリーズです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ジンセイ
- 感想投稿日 : 2012年12月28日
- 読了日 : 2012年12月28日
- 本棚登録日 : 2012年12月27日
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