レビュー by akemakeupさん
船上の上に捨てられて、生まれてから死ぬまで船上の上で生きたピアニストのお話。
恋をしたり、親友と出会ったり、それなりにドラマはあるものの所詮は船の上。本当に毎日が同じことの繰り返し。
彼には誰もが認めるピアノという才能があった。
何度も周囲が船上から降りることを薦めた。
船上を降りて、ピアノで稼いで、富と名声を得て、恋をして、家族をもって、立派な一軒家を買って・・・
誰もが夢見る幸せを彼は幸せだとは思わなかった。
かたくなに船上を降りようとしなかった。
そんな彼の考え方が印象的。
ピアノの鍵盤は数が決まっている。
ピアノが無限大なのではなく、自分が無限大に弾いているだけ。
ニューヨークの街を見て思ったこと、
あの街には、無限大だ。無限大の中からたった一つを選ぶのは怖い。
だから僕は船を下りない。と。
「選択肢が多い」っていうのは、不幸なことでもある。
また、「選ばない」という人生もあるいう新しい視点があることを知った。
レビュー登録日 : 2010年09月20日
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