ふたごのルビーとガーネット (チア・ブックス 12)

  • 偕成社 (2001年10月1日発売)
4.14
  • (9)
  • (6)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 62
感想 : 6
4

同僚のMさんに借りて読む。児童書。でも深い


双子のルビーとガーネット。
ルビーは活発で明るく、おっちょこちょい
ガーネットは物静かで内向的、慎重なオンナの子。

当初ルビーがガーネットに対して支配的であり、ガーネットもそれを受け入れている。
ところがはからずもガーネットだけが寄宿学校への奨学金を得るところから状況が一変。
ルビーが嫉妬心から反発、関係を切り離す。
ガーネットは悲しくも勇気を持ってすすんでいくと ルビーが自らの過ちをみとめてガーネットと再度出会いなおすというお話。

ガーネットなんていらない、といっていたルビーは実は自分をいらない、といっているようなものと気がつく。
ガーネットのなかにもルビーはいるし、ルビーのなかにもガーネットがいる。
そして二人が一緒に成長していく、、、というあたり

双子、というのは二人の人間ではあるが
一人の人間のなかにも同じような出来事はあると思って読んだ。
外向性が正で、内向性が悪のような感覚にとらわれる瞬間もあるものの実際は両極が同時存在している。

安藤さんの双生観にちょっと通ずるかも

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年11月16日
読了日 : 2010年11月16日
本棚登録日 : 2010年11月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする