バール、コーヒー、イタリア人: グローバル化もなんのその (光文社新書 296)

著者 :
  • 光文社 (2007年3月1日発売)
3.57
  • (24)
  • (42)
  • (66)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 348
感想 : 41
4

イタリアについての社会的役割・文化的側面についてバール・コーヒーを通して考察されている、面白い一冊。
コミュニティが構成される途上でバールが果たしてきた『場』という役割は、その性質に大きく影響していることがわかる。そこは情報交換を行う社交場として、また無意識に文化を継承する器としてイタリアに「ある」のだと思う。
しかし、それとは反対にアメーバのように柔軟にその空間に対応する側面ももつ。だからこそ長く、かと言って巨大化もせずそれぞれが時間を紡いできたのだと気付かされる。
いつか、何をするわけでなくフラリとそんな『場』を訪れてみたいものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年11月1日
読了日 : 2010年11月1日
本棚登録日 : 2010年10月26日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする