ピアニスト南博が銀座のクラブのピアノ弾きとして過ごした数年のことをあとから書いた日記というか、エッセイというか。「天才でも秀才でもない」と自分で書いているが、たぶんそれは謙遜ではないのだろう。面白いのはそのせいだ。ただ本は面白いのに、ピアノを聴いてみたいと思わない。当人にとっては問題なんじゃないだろうか。札びら飛び交うバブル期の銀座の高級クラブが吹きだまりのスラムみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
音楽
- 感想投稿日 : 2010年8月22日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2010年8月22日
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