みやきちょう文庫»
不登校生のための家庭教師みやきちょう文庫の本棚です。(児童書・絵本を中心に!)
レビュー by みやきちょう文庫さん
「死」へ向かって走る列車の窓から母親は赤ん坊を放り投げた
「生」に向かって。
第二次世界大戦下のユダヤ人大量虐殺
そのありさまを、その悲惨さを、
描いた作品は数多くある。
しかし、この作品は、極限の状況下で、ニンゲンが、殊に「母親」が
選択しうる究極なまでに気高い行いを描いた。
生き残る可能性を本能的に選び取り、とっさにわが子を「投げた」母親。
母の愛、母の勇気、というよりはむしろ、もっと根源的なもの、
「生き物としての生への執着」のような
あるいは「種を守ろうとするメスの本能」のような、
生き物の強さが感じられて強く心を打たれる。
そして、その子は生き延びた。
まさに
奇跡のいのち。
実話にもとづいた絵本です。
レビュー登録日 : 2008年07月30日
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