経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2005年3月17日発売)
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本棚登録 : 752
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【全体】
厳密さや細かい専門用語を極力排していて、立ち止まらずにさっくり読めた。
PL・BSで、各項目の金額を構成図における高さとして表す「金額比例縮尺によるパターン認識」というのは分かりやすかった。経営の全体像を大雑把に捉えるには視覚的に比較できて効率が良い。

会計を初めて学ぶなら、
『経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本』(久保憂希也)で、会計とは何か(管理会計・財務会計・税務会計など)を学ぶ

『借金を返すと儲かるのか?』(岩谷誠治)でPL・BS・CFの関係性を理解する(一つの図に3つを説明しているので分かりやすい)

本書で経営の全体像をざっくり把握できるようになる
という流れが良いのでは。

【内容】
エッセンスとしては「金額比例縮尺」だけなので、第3章を読めば十分。
ただ、第1章にある「リーダーに必要な能力(情報収集・問題解決・発信)」や「情報リテラシーを構成する経営の3言語(自然言語・機械言語・会計言語)」、第2章にある日本産業の鳥瞰(金融業・娯楽産業)といった内容も読みやすくて面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2016年6月9日
読了日 : 2016年6月9日
本棚登録日 : 2016年6月9日

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