えくす・りぶりす»
好きな本、読み終わった本。
レビュー by Far-Blueさん
「光が強ければ影も濃くなる」という言葉がなんとなく浮かんだ。
子ども時代の夏の日、木の上の隠れ家遊びやオレンジの鮮烈な香りや年上の謎めいた外国人に対する一途な憧れが光なら、戦争や母親との不和、物語の舞台の背後に流れる暗い川とその主の怪魚「おっかあ」が象徴するものが影。
主人公の少女は子供ながら機を見るに敏、人の弱みを見逃さず、徹底的に利用する残酷さは空恐ろしいばかり。人間関係には「支配する」と「支配される」しかないような気分になってくる。
最後まで良くできた力のある物語ではあるけれど、特に主人公の母親の気持ちを考えると、ちょっと読むのがつらくなるようなところも。
レビュー登録日 : 2007年07月18日
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