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Far-Blueさんのレビュー


えくす・りぶりす»

好きな本、読み終わった本。

Far-Blueさんのレビュー

蕃東国年代記

西崎 憲
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2011-01-08

平安時代の日本に似た、蕃東国は臨光帝の御世のお話。この世界では日本の代わりに蕃東国があるという訳ではなく、共通の文化を持ち交易などしながらも別個の国。歴史や地理など詳細な設定を窺わせながら、どこか... 続きを読む »

渡りの足跡

梨木 香歩
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2011-01-08

過度な擬人化や感情移入を戒めながら鳥たちに寄り添う視線が細やかで、作者は外界を受容する感覚が優れているのだろうなと思う。

アウステルリッツ

W・G・ゼーバルト 鈴木 仁子
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2011-01-08

街路や迷宮のような建物をさまよう登場人物と一緒に本の中をさまよう。堂々巡りのように、一度見た場所やものに何度も出会ううちに、空間に積もった時間の中、過去と今の区別がない場所で迷子になる。

聖母の贈り物 (短篇小説の快楽)

ウィリアム トレヴァー William Trevor 栩木 伸明
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2011-01-08

凄い切れ味。一見弱く取るに足らないと思われていた者が恐ろしく強くまっすぐ (KYともいうかも) で、それを前にすると普通の人々の世間体、優しさ、欺瞞などは弱さをさらけ出さずにいられない。

バジリスクの魔法の歌 (創元推理文庫)

パトリシア・A・マキリップ 原島 文世
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2010-05-04

北の岩と水と炎の音楽はむきだしの真実を語り、都の祝祭の音楽は虚飾の下に真実を隠す。北のパートと都のパートの対比が面白い。奥地の魔法と原始の詩人の伝説が気になる。本編終了後のカラドリウスの話などあったら面白そう。
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2010-04-06

ロマン派の短編5つの新訳。なかではシャミッソー「アーデルベルトの寓話」が面白かった。瞬く間に年月が経ち、天地を股にかける豪快さが。他の話も含めた全体的な印象として、幻想小説とはいえ小説の結構がしっかりして理が優っている気がするのは、お国柄だろうか。

青い野を歩く (エクス・リブリス)

クレア キーガン Claire Keegan 岩本 正恵
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2010-03-21

淡々としているけれど、小説の枠の外にも時間と空間があって、そのごく一部をを切り取って見せたというような豊かさを感じる。 以前読んだアリステア・マクラウドの「灰色の輝ける贈り物」と印象が似ているよう... 続きを読む »

In The Forests Of Serre

Patricia A. McKillip
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2010-03-18

政略結婚で強国に嫁がされた王女が魔法の森にそびえたつ城にたどり着いてみると、花婿たるべき王子は前妻と子を失った痛手の癒えぬまま、火の鳥を追って森に姿を消したという・・・。 足の生えた骨の家に住む魔女、... 続きを読む »

圏外へ

吉田 篤弘
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2010-03-02

コトバが独自の命を持って虚実の境を行き来する。「揉みほぐし」のエジンバラ先生の口上がスゴイ。唯一越えていないと思われた境界を最後にきっちり越えて終わる。力作。

夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

カズオ・イシグロ 土屋政雄
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2010-02-10

人生の夕暮れにさしかかっても、なおじたばたせずにはいられないことの滑稽とかなしさ。最後の一篇である「チェリスト」は、陽性のユーモアが少ないぶん凄みがあって、ちょっと怖い。
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2010-02-10

岡本綺堂の文章のうつくしさを綴る著者の文章もうつくしい。

ギフト (西のはての年代記 (1))

アーシュラ・K. ル=グウィン Ursula K. Le Guin 谷垣 暁美
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2009-12-16

ていねいな物語。この巻の舞台になっているのは、「西のはて」のうちでも、まだ狭い地域に過ぎないけれど、大きな広がりを感じさせる。周りから期待されることではなくて、自分のやりたいこと、できることを選び取ってゆく登場人物たちに拍手。

きのうの世界

恩田 陸
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2009-12-16

恩田ワールド炸裂。壮大なホラ話というかなんというか。『ネクロポリス』もそうでしたが、ええー、というような結末も含めて、割と好き。

冬の薔薇 (創元推理文庫)

パトリシア・A・マキリップ 原島 文世
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2009-12-16

夜の闇を駆ける妖精たち、冷酷な冬の女王・・・非人間的な存在のおそろしさと美しさが秀逸。だんだんと夢と現の境が崩れていく過程を丁寧に描いていて効果的。

漁師とドラウグ (魔法の本棚)

ヨナス リー Jonas Lie 中野 善夫
Far-Blueさんのレビュー   登録日:2009-10-11

ノルウェーの漁師たちの民話をもとにした物語。海の魔物ドラウグやそのほかの怪異は、日本とは違う遠い国の異質な文化の肌触りを持っている。必ずしも理屈で割り切れないところ、最初伏線と思われたものが回収されずに終わっているところなども、民話らしいといえばらしい。

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