ドローン・スクランブル

著者 :
  • 文藝春秋 (2016年10月12日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 14

三社の航空機メーカーと航空自衛隊を舞台とした小説。
なんだか三社の航空機メーカーがお互い助け合って特に問題なくビジネスを軌道に乗せていくという話が淡々と進んでいった印象。全部読んだけど、さほど面白いとは思わなかった。
いろんな人の視点で話がすすんでいくけど、一応、主人公は登場人物紹介で最初にかかれている内山田ということでいいのだろうか。憎たらしいやつという印象しかないし、話の中心にはいなかったような気がするのだけど。まあ、最後の最後に、推理小説みたく推理をはじめたのは主人公ぽかったか。いきなり推理ショーが始まったのでちょっとビックリした。
ドローンの小説なので、姫路城へのデートの場面で姫路城にドローンが衝突した話題や、ゴルフ場に行く場面で楽天のドローンデリバリーサービスの話題がでるかと思ったらでてこなかった。本当なんで、わざわざ姫路城まで行ったんだ。
なお、航空機の飛行制御でのプログラミング言語ではエイダがよく使われるらしい。自分も名前ぐらいは聞いたことあるけど、どうやら手続きが厳格で、他の言語では問題なくコンパイルできる微妙な齟齬でもエラーとなるらしい。ちょっと気になる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館から借りた
感想投稿日 : 2017年1月7日
読了日 : 2017年1月6日
本棚登録日 : 2017年1月7日

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