表紙にかわいい女の子が描いているけど、中身は普通のビジネス本という最近よくある本の一つ(そうだとは思ってたけど)。
経済は時に合理的ではなく、感情的に動くということを論理的に解説した本。ミスドの売上が不振で、閉店が相次いでいるのはコンビニドーナツのせいと思ったけど、一概にそうとは言い切れない(というよりも、あまり関係なさそう)と思った。実際、コンビニがコーヒーを提供し始めても、コーヒーチェーンの売上が不振になったり、閉店が相次いだりしたわけではないのだとか。そもそも、日本の文化にドーナツがあわないのかもしれない。海外から人気ドーナツ店が日本に進出してもうまくいってる気がしないし(クリスピードーナツとか)。
他にも、カラオケ業界は好調なのに、カラオケチェーンのシダックスについては失速して閉店が相次いでいるとか。今のカラオケは一人カラオケが多くなっているせいで、食事に力をいれているシダックスは売上が伸びなかったらしい。まあ、カラオケで食事ってそんなに食べないしなぁ。まあ、最近の自分は一人カラオケすら行かなくなったけど。
なお、諸外国に比べて日本の所得はここ20年増えていないらしい。むしろ、父親の話を聞いていると減ってるようにも思うんだけど、どうなんだろう。そのせいで、車の価格帯は上昇してるから車が日本人の若者に売れないらしいのだけど、それだけじゃんくて中古市場も日本では活発ではないからというのもあるよう。アメリカは新車1台に対して3倍が中古車だけど、日本は中古車は新車の半分なのだとか。そんなに中古車って売れてないのか。前職では中古車関連のシステムに携わっていたから、自分が知らないだけでそれなりの数はあるんだろうなと思っていた。
それにしても、ヨーロッパの国ってなんでこんな働き方がゆったりしているのだろうか。こないだも、フランスのパン職人が週に1度も休みをとらなかったからと裁判で罰金を科されたというニュースが話題になってたけど、日本とは大違いだなと。
後、現在の日本の輸出額はドイツや米国と比べてかなり小さいという話がちょっとショックだった。輸出国っていうのもだいぶ前の話なのか。TPPが吉と出るか凶とでるか。
後驚いたのが、英語力ランキングでドイツが10位、日本が30位なのにたいし、フランスが37位だということ。えっ!? フランス人って日本人より英語できないの?
- 感想投稿日 : 2018年3月17日
- 読了日 : 2018年3月17日
- 本棚登録日 : 2018年3月17日
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