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殺戮にいたる病 (講談社文庫)についての天沼孝行さんのレビュー


天沼孝行の本棚»

自分が読んだ本を集めて、それぞれ感想を書いていきます。ミステリ中心なので、特にネタを割らないように注意してます。各本について興味を持っている方の参考になればと思います。

殺戮にいたる病 (講談社文庫) 2777人が登録 ★3.79

著者: 我孫子武丸  制作: 笠井 潔 
本 / 講談社 / 324ページ / 1996年11月14日発売

レビュー by 天沼孝行さん

 未設定  読み終わった   3  登録日: 2012年02月11日

「愛する人と聴いた曲です。何度聴いても心が落ち着きます」だったかな?ノベルス版のカバーに書いてあった一節で、今手元にある文庫版には書いていないのだけど、この一文がとても印象的だった作品です。

猟奇殺人を扱ったもので、3人の異なる視点から語られるもその中には犯人のものもあり、描写がグロテスクであったりします。ですので、あまり間柄の深くない人に勧めると人間性を疑われるかもしれません。

とはいえ、犯人が分かっているのに最後の一文で世界がひっくり返るのは、やはり衝撃的で、特に私の場合、こういったトリックは当時初めてだったということもあり、呆然としたものです。「ネクロフィリア」という言葉を知ったのもこの本だったかな。

上にも少し書いてあるけれど、私はこの本、2回買いました。ノベルス版と文庫版。本棚の都合という他愛もない理由だけど、同じ本を2つ買ったというのはこの本くらいしか記憶にないです。

内容が暗く、人の心は病んでいて、描写がグロテスクなので誰でもにはお勧めできないけれど、文章自体は読みやすくテンポも良いので、抵抗のない方はどうぞ。 レビュー登録日 : 2012年02月11日


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