レビュー by TAMAさん
山本周五郎の中で、ちょっと異色の本。
サスペンス好きの方に向いているかも。
初めて読んだのは20代のころで、
この主人公が自分とそんなに年が離れていなかったせいか、
おどろおどろしいものを感じたものの、
どっぷりとその世界の中に浸り、忘れられない題名となった。
今読むと、う〜ん、18の娘がこんなにも妖艶で女らしくあり、
しかも意思強く、手の込んだ策略をめぐらすことができるものか・・・
と、思ってしまうが、
そんな 夢のないことはいうまい・・・・。
五人の男に罪を償わせるため暗殺していく話を、
簪(かんざし)と椿のはなびらという同じ設定で
つむいでいくのは絵をみるようだ。
単純に、次々暗殺する、いうのではなく、
自分がちがう5人の人物に成り代わっていく。
しかも途中から、与力の青木某という人物が主人公を追い詰めていく。
山本は、法と掟、人間の葛藤を描いた、なんて解説もあるが
そんな、こむずかしいこともいいじゃないか。
楽しめればいいと思うのだ。
レビュー登録日 : 2006年10月09日
引用
- 登録されていません。






コメント
まだコメントはありません。