レビュー by amenimomakezuさん
自転車に乗って、あちらの世界に超えていく少女のお話。家族をみんな亡くして、後悔ばっかりで、霊界ばっかり見ていた少女がマラソンを通じて悟っていく世界。
「私にはあきらめなきゃいけないことがある。」
「貴女は今もここではなく、あっちの世界を見つめている」
あきらめなきゃいけないことがある。
あきらめなきゃいけないことがある。
あきらめなきゃいけないことがある。
でも、それでもきっと私は立ち止まらない。あきらめない。逃げずに最後まで走りぬけると、今は自分を信じられる。
だって、彼らがそこにいる。
ほてった肌をかすめる潮風のなかに。
刻々と光度をましていく陽のなかに。さざめきゆれるさとうきび畑のなかに。
足下にきらめく水溜りのなかに。
溶けて帰った彼らと交わりながら私は走り続ける。生きつづける。
登録日 : 2009年05月06日 21:11:54


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