さざなみの国

著者 :
  • 新潮社 (2011年11月22日発売)
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本棚登録 : 165
感想 : 38
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場面の転換が唐突、時間軸もばらばらで結構読むのがキツかった…。

主人公は枯れかけた湖のむらを救うためにまちに出たように思ったのですが結局湖を蘇らせることに力を注ぐのは別の人。
主人公のさざなみが自発的に何か事を起こす場面はどれくらいあったのか。姫のために自分の肝臓を捧げるくらいでは…と思ってしまう。何と受動的な主人公か。

主な登場人物に『何故その行動を?』と尋ねたい場面がしばしば。
夫を殺そうとする桑折のそこまで追い込まれる感情とか、欧相岩に匙で半分は飲ませた薬湯を口移しに変えるところとか。
姫のさざなみへの対応の仕方とか。
さざなみの山の民的な心がすっかり小役人のそれになって行く過程とか。

どうも私には合いませんでした…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年2月8日
読了日 : 2012年2月8日
本棚登録日 : 2012年2月8日

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