スローフード発祥の地イタリア独特の店『バール』をスローフードを日本に紹介した著者が語る本。
カウンターのある飲み屋でもなく喫茶店でもない、その土地に馴染んだ独特の空間は読んでいて「行って見たい」と思わせられるほど魅力的でした。
仕事に誇りを持つバールマンの話や歴史からコラムでのこまごまとした情報、世界の情勢とコーヒーの関係と幅広く扱われていました。
余裕のある人が1杯のエスプレッソを注文して2杯分の代金を支払い、窮した人がその1杯分の代金でエスプレッソを口にできる『カフェ・ソスペーゾ』がとても素敵でした。
リーマンショック、通貨危機とこの本が書かれてから起きたけれどこの素敵なシステムが残っているといいなぁ、と思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年10月2日
- 読了日 : 2012年10月2日
- 本棚登録日 : 2012年10月2日
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