60歳からの青春18きっぷ (新潮新書 338)

著者 :
  • 新潮社 (2009年11月1日発売)
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感想 : 11
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使ったことがない人向けに青春18きっぷの説明から入り、50の旅行プラン、利用者の活用術が載っている。

青春18きっぷを扱ってはいるが、この本で提案しているのは決してケチケチ旅行ではない。ゆったりとした旅行、例えば歴史散策を青春18きっぷで楽しむのがテーマだ。
だから主眼は「1日でどれだけの距離を乗る」とか「幾らの得をする」といったところに置かれていない。とはいえ各プランには幾らの得が出来るかは書かれている。

旅行プランも札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡を起点としたものが載っており、多くの人がすぐに試せるプランを見つけることができるだろう。

上述の通り著者は倹約旅行を提案しているわけではない。だから、起点となっている地域以外の人は新幹線や飛行機でそこまで移動し楽しめばいい。著者自身が本の前半でそのように提案している。こういった点が時間と懐に余裕のある60歳以上をタイトルに入れている所以。

読み終わった感想は「タイトルで損をしている本だなぁ」と。
上述の通り時間と懐に余裕のある人が対象、故に「60歳から」と書かれているのだが、ここに提案されているプランをアレンジし、時間に余裕のある若者が宿泊費を節約して楽しむことも出来るだろうし、一泊二日や日帰りのプランなら週末でも楽しめるだろう。

余談だが、蕎麦屋に関しては店名、電話番号などが載っており、恐らく著者は蕎麦好きであろうと思われる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般書籍
感想投稿日 : 2011年12月8日
読了日 : 2011年12月8日
本棚登録日 : 2011年12月8日

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コメント 1件

my Style Haruさんのコメント
2011/12/09

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