百年の孤独

  • 新潮社 (1972年1月1日発売)
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本棚登録 : 384
感想 : 38
5

子どもたちを乗せた空飛ぶじゅうたんが窓の外を通り過ぎ、UFOが光を連ねて空を行き、葬式には黄色い小さな花が空から降り注ぐ。
息子の体から流れ出た血が道路を横切り、母の元へと流れ行き、その死を知らせる・・・・・

それらの不可思議な光景も、日常的な光景のなかに違和感なく溶け込んでいるように感じさせる圧倒的な語りの力。

新版には家系図が付されているそうだが、家系図にあたって、これは誰だっけ、といちいち読み取っていくよりも、物語の流れに身を任せて読み浸るのがふさわしいようにも思える。

アルカディオやアウレリャーノのオンパレードではあるけれど、物語の進行は時系列だし、それぞれの個性がくっきり描かれているので、さほど混乱しないで読める。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外の小説
感想投稿日 : 2011年8月29日
読了日 : 2011年1月12日
本棚登録日 : 2011年3月6日

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