- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4534530091512
感想・レビュー・書評
-
秩父三部作、2作目の昨日。成瀬の思いが成就するのか?意外性のある結末だったが、前に進む道筋も用意していて、好きな作品である、
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語の筋は至ってシンプルで、
悲しみのあまり自分の殻に閉じこもっていた少女が、出会いによって自ら殻をぶち破る、というストーリー。
ストレートな思春期の物語で、素晴らしい仲間に助けられて(そしてお互いに作用しあって)、成長していくこのシンプルさが、
すっと心に沁みこんでくるんだろう。
主人公の少年の静かな語り口、口が利けないのに全身から思いを発している少女、そのコントラストにミュージカルと歌が合わさって、物語が心地よい協奏曲になっている。
大人目線で言えば、あの担任の育成力に目を瞠る。
ほんとはただの青春アニメ。
でも、見てよかった。 -
小ぶりだけど完璧にまとめた。こういうの大事
ただ、彼らはスタート地点に着いただけ。
言葉というのは悪いことばかりではないけど、良いことだけでもない。 -
言葉はむつかしいのだ。
心は、むつかしいのだ。
それでも伝えたい。
伝えられないとわからない、
伝えないと、伝わらない。
だから、
伝えに行くんだって、
聞きに行くんだって、
今すぐ走り出そう。 -
あの花と比較されるのは当然だが
テンプレなプロットにアニメっぽいキャラと精緻な背景を合わせていくのがユッキーさんのスタイル。
今回は、特段超常現象のないクラスの出し物のミュージカル製作が本筋。
キャラもCM通りに可愛い(特に順のリアクションのアニメっぽさがユッキーさんの色だ)
映画BU・SUを思い出す展開で終盤ハラハラだが、ラストはそんなに外道ではない。
全体としては、かわいいのだが。
ちょっと乗れなかったところも多々あり
・順が終盤わがまま娘に。クラスも文句ひとつ言わない。
・ラブホとか少女趣味と毒はマリーさんかな。終盤のふたりのやりとり事後っぽいが、そういうのはあんまりいらない。
・順のコミュニケータのスマホの画面がスクリーンでもよく見えないところがあった。
・果たして、秩父である必要があったのか?
あの花で使っていないところは分かるが、単なる田舎の道路的なものばかりでは。
西武鉄道コラボで写真おこし(ほぼそのまま)がかなり萎える。 -
ちょっと技巧的なトラウマ設定のせいで口を閉ざした主人公の女の子。「言葉は人を傷つけるから何も喋らない」という姿勢は非常に現代的で今の若者の心理を反映させているし、4人の主要キャラがぶつかり合うことでそれを解消していこうとするシークエンスにも賛同できる。が、『聲の形』を見たばかりだったせいか、比べてしまうと卵にまつわるファンタジー要素とかミュージカルによるクライマックスへの持って行き方に、これまた技巧性を感じざるを得ない。僕個人的な好みで言うと、『あの花。』同様、昨今のリアルな風景と情感に訴えるアニメは、高畑勲さんの言う落語的な効用「生活感を排除するのか」or「喚起するのか」が重要。それってオタクの現実逃避orリア充の共感と呼応してるのかな。☆2