座間味くんシリーズ短編集。さまざまな「事件」の顛末を聞いただけで、普通に思うのとは違う感想をさらりと述べてしまう座間味くん。普通ならまったくひっかかりもせず、解決した事件の話だと思ってしまい、それ以上考えることもしないのに。なるほど思慮が深いなあ、と感服させられる鋭い洞察は見事というほかありません。
お気に入りは「キルト地のバッグ」。うーむ、その発想はなかったなあ。とんでもない平和的解決ともいえて、読後感もすっきり。まさしく日本がいい国でよかった、と思えてしまう一作です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2017年5月5日
- 読了日 : 2017年5月5日
- 本棚登録日 : 2017年5月5日
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