サイコミステリ。かなりサイコな殺人犯が登場するのだけれど、それがなんだか可哀想に思えてしまうのがポイントといえばポイント。それによくよく考えてみれば、登場人物ほぼ全員哀切なんだな……。結果、そこそこえぐいはずなのに妙にしんみりと読めてしまう。個人的にはお薦めかな。暗いけどね。ラストには希望もあるし。
タイトルが巧い。でも原題「LIE TO ME」というのがもっと痛切。真実を知ることのみが幸福とは、限らないんだよね。「嘘」の恐ろしさと優しさとを同時に感じることができた一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2010年1月31日
- 読了日 : 2010年1月31日
- 本棚登録日 : 2010年1月31日
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