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火車 (新潮文庫)についてのAodreyさんのレビュー


火車 (新潮文庫) 11688人が登録 ★3.73

著者: 宮部みゆき 
本 / 新潮社 / 590ページ / 1998年01月発売

レビュー by Aodreyさん

実家に所蔵   読み終わった  読了日 : 2012年01月29日  3  登録日: 2012年01月15日

20年も前が舞台なので、たまに時代を感じさせるような表記がある。消費者金融をとりまく状況は、特に大きく変わったことだろう。

でも最近クレジットカードに興味を持ったりした自分にとってはとても興味深かった。全く知識がないに等しい自分にも、多重債務の問題をよく理解できたと思う。

当時のカードローン問題を実感としてよく知っている人の話を聞いても、今までは全く実感がなく、借りた人の責任でしょうとしか思えなかったが、そうとも言えない部分もあるんだと実感できた。

それから、今までの自分の疑問「金貸し屋はどうして相手を自殺まで追い込むのか。励まして働かせれば末永く金利を取れるのに」についても、消費者金融そのものも業界全体が自転車操業で、最後にババを引かなければいいというやりくちだからだからだったとわかった。

小説の感想としては、なかなか面白かった。調査が一歩一歩しか進まないところなど、絶妙だった。ただ、そこで終わり!?ってところで終わってしまうので、もっと続きを知りたいという不満が残った。

それに、いくら強迫観念のような状態になってたといえ、本当にそこまでするのか/されるのか、って思ってしまう。やはり自分には問題の実感がないからだろうか。 レビュー登録日 : 2012年01月30日


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