暗殺者と言えば沈着冷静、普段は虫も殺さぬような顔をして一般社会に紛れ込んでいる……などという姿を想像してしまうが、ヒロインのティエサはそこからほど遠い。何しろ覆面を付けるのが当たり前の生活だったので、髪で顔を隠さないと前も向けないし、廊下の真ん中を歩くなんてとんでもない。
一般者ぶろうとしても、身振りや反射神経は一流暗殺者のソレ、なにやらおっかないキアス王子には怪しまれまくり、そんな中まるで暗殺者に殺されたような死体まで出てくるのだから、たまらない。早速怪しまれたティエサは涙目になりながら汚名返上のため、捜査を開始しワルツを踊る! な作品。
とにかくヒロインのわたわたぶりと、王子マジ王子と言いたくなる、キアスくんのイケメンぶりを楽しむ作品と言える。司法や教師たちが気づかぬ真相に一般生徒があっさりたどり着くのは……と思ったけれど、ティエサの回りに「一般」生徒は一人もいないので無問題だった! 直向きに頑張る内気ヒロイン(特技:暗殺術)を応援したいと思うあなたにお勧めしたい本です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ラノベ
- 感想投稿日 : 2011年6月13日
- 読了日 : 2011年4月23日
- 本棚登録日 : 2011年6月13日
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