第二次世界大戦前夜―ヨーロッパ1939年 (1969年) (岩波新書)

  • 1969年8月20日発売
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感想 : 5
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政治上の駆け引きが細かに書き尽くされていて、日本はこんな外交できないだろうなぁとつくづく思いました。
NHK『映像の世紀』では当時の英国首相チェンバレンはヒトラーが戦争を起こさないよう、平和に決着出来るよう頑張った的なことを言っていたけど、この本では徹底的にこき下ろされててびっくりしました。
確かに独ソ不可侵条約が成立したからヒトラーは心おきなくポーランドに侵攻できたんでしょうが、英仏ソで同盟が締結できたとしてヒトラーが大人しくしていたかと言われれば、疑問であるような気もします。
あと、ヒトラーはソ連に侵攻さえしなければ、今でもドイツでは英雄だったんでしょうね。ユダヤ人迫害も捨て置けない行為ではありますが。でもそのくらい外交手腕は凄い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2009年4月6日
読了日 : 2009年4月6日
本棚登録日 : 2009年4月6日

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