源氏物語、というよりは源氏物語誕生秘話って感じですかね。
紫式部や道長の住む現実の世界と、光源氏が住む物語の世界を交差させ、更に安倍晴明を登場させることで、式神や鬼が飛び交う異世界を派手な演出で表現・・・
いかにも映像ありきで作られた作品ぽいです。
とはいえ、道長の絶対的支援者だと思っていた詮子に別の顔があったという解釈は、斬新でそれなりに楽しめました。
が、そこまでかなあ・・・
道長が豪胆で強気。武士のようにたくましい貴族像は時代考証を無視していませんかね。
でもそれよりもっと違和感を覚えたのは「道長」とか「光」とか名前呼びをする会話。バリバリの身分社会なのにあまりにもマンガちっく。
でも!
それ以上に納得できなかったのは「源氏物語」の物語部分の改変の仕方。
これは新しい解釈、として受け入れられる許容にない。
なんかね、源氏を大事に思ってない人が書いてるなーっていうのが伝わって興ざめ。
実は2巻があるみたいなんだけど、読もうかどうしようか悩み中です。
つまらない本でも途中でやめるのは主義じゃないんだけど、源氏に愛を感じない人が書いてるんじゃね・・・
読む方が源氏に失礼かしら。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古典
- 感想投稿日 : 2012年9月21日
- 読了日 : 2012年9月21日
- 本棚登録日 : 2012年9月21日
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