祇園宵山祭を舞台とした連作短編集です。
とにかく構成がすばらしい!
物語は2話づつが対をなしていて、だけどその1話1話雰囲気を変えていて、力いっぱいバカバカしいものや、宵山祭をトワイライトゾーンのような雰囲気にしたものなどが混在し、まさに万華鏡。
すべての物語に登場する宵山の路地をひらひらと飛び回る赤い浴衣を着た女の子たちがなんとも不気味で、異次元の世界に迷い込んだような錯覚を起こします。
私自身お祭りの他、道に迷った時など現実にこういう錯覚を起こすことってあるので、そういう世界観が活字で読めるなんて!すごいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2015年3月29日
- 読了日 : 2015年3月29日
- 本棚登録日 : 2015年3月29日
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