飛鳥 古代への旅 (別冊太陽)

著者 :
  • 平凡社 (2005年10月25日発売)
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本棚登録 : 31
感想 : 3
4

古代好きな方のレビューを読んで興味が湧き、積読リストに入れてました。

平安遷都くらいまでの時代の流れを、出来事や人物にスポットを当てて解説をしてくれている本なのですが、すっきり簡潔に書かれていてとても読みやすかったです。
いろいろ初めて知ったことはありましたが、今回読んでインパクトがあったのは、冠位十二階は王家と蘇我氏は授与の対象外だったということです。
蘇我氏ってそこまでの力を持っていたんだ!と。なのにあれよあれよという間に蘇我氏が滅亡する様はまさに祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり~、ですよね(涙)

そして、乙巳の変の布石は百済大寺建設時から打たれていたという解説にもなるほどねと膝を打ちました。

また、この本、写真集ではないかと思うほど美しい写真が多く、以前奈良に行った時のことを思い出しました。
一番気に入ったのは石舞台古墳。荘厳な雰囲気がよく出ていて、何度も見入ってしまいました。

この時代の中では天武天皇が一番好きなんだけど、今回は蘇我一族の話が何かとささりました。
石舞台古墳も馬子の墓とも言われてますしね。(本書にはその記述なし)
また奈良行きたいなあ~

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2016年2月9日
読了日 : 2016年2月9日
本棚登録日 : 2016年2月9日

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