大人になる間にどこかに置き忘れてしまった子ども心が、この作品の中ではそのままに息づいている気がする。喜びも悲しみも、友情も孤独もすべて体一杯で受け止めてゆく子どもたち。フィルターなしのまっすぐな感情が、いい大人には眩し過ぎる。
ケストナーの願い通りに「幼いころのことを、けっしてわすれないこと」はできないけれど、せめて子どもの世界の良き理解者でいられたらいい......禁煙さんや道理さんのように。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2017年3月22日
- 読了日 : 2017年3月19日
- 本棚登録日 : 2017年3月17日
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