会長室篇終了。
勧善懲悪で物語が進むわけではまったくないので、読後感もよくはない。けれどこれこそノンフィクション所以で、゛世界で一番危険な動物゛について目をそむけたくなるくらい克明に描写している。
終盤、成田空港で運び屋のインドネシア人が補導され、行天に特捜部から電話がかかってきたところで暗に事態の好転を示しているのかもしれないけど、これは単に作者なりの付け足しにすぎないと感じた。
あくまでも物語をうまくまとめるためにそういった描写が必要であっただけで、一連の汚いやり取りは今も未解決のまま残っているのではとおもう。
社会とは、会社とはこういう部分を少なからずはらんでいることを知っておくことはとてもだいじ
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年3月20日
- 読了日 : 2011年3月20日
- 本棚登録日 : 2011年3月14日
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