死に際に立ち会う医者が、患者さんに言われる後悔についてまとめた本。
「健康を大切にしなかったこと」「煙草をやめなかったこと」など、健康関係のこともあるが、人生を振り返ってのことが多かった。
「感情に振り回された人生を送ったこと」「人にやさしくしていなかったこと」など、普段はそんなことを考えないが、振り返るとそう思うらしい。少し意識して生きていきたい。
「おいしいものを食べていなかった事」「行きたいところに旅行しなかったこと」など、健康でなくなったりすると、行動範囲が制限されたり、味覚がおかしくなるため、健康な若いうちにやっておきたいことである。
「自分が一番だと信じて疑わなかったこと」という、ワンマンな人にありがちな後悔。「死」という絶対的なものに直面した時に、気づくらしい。
「生と死の問題を乗り越えられないこと」「神仏の教えを信じなかったこと」など、死に直面してからしかわからないことも挙げられた。「死」に意味をもたらす自分の哲学がなければ、死に対しての恐怖心しかなくなる。また、「来世」など宗教上の教えが、死に対する恐怖心を和らげることが少なくないらしい。日本は無宗教の人が多いため、死に対する恐怖心が大きい。
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- 感想投稿日 : 2017年9月3日
- 読了日 : 2017年9月3日
- 本棚登録日 : 2017年7月7日
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