明治神宮 (新潮選書)

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  • 新潮社 (2013年2月22日発売)
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「明治神宮」ー 伝統の上に近代知も取り入れた全く新たな神社の誕生。
そこに故郷山形のエンジニアが活躍。初めて聞いた技術者の名前ですが、明治神宮以外でも功績がすごく、技術者として誇りに思った1冊でした。

・山形のエンジニア三傑ー伊東忠太・佐野利器・折下吉延
「建築」の伊東、「構造」の佐野、「公園」の折下。彼らが手がけたのはいわゆる「建物」ばかりではない。内苑・外苑の設計、境内・境外道路の計画、そして記念建造物のデザイン等、その活躍の範囲は多岐にわたっている。

・エキスパートたちの東北魂
 戦前、土木・建築・造園等、日本の都市インフラを築いてきた技術者には東北人が多い。明治維新以降、薩長土肥出身者には政界や軍隊で栄達の道が開かれたのに対して、幕末に奥羽越列藩同盟を組み、朝敵となった東北出身者の立身出世とは専門性を身につけた技術官僚として能力を発揮することだったのではないか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年4月21日
読了日 : 2013年4月21日
本棚登録日 : 2013年4月21日

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