聞いた瞬間に鳥肌が立つアルバムもそうおおくはないだろう。だいたいは気分が乗るとか、心地よいとかそんな程度で終わってしまう。
しかしこれは全く次元が違う。
Valtariで原点回帰的にアナログ楽器の音色を積極的に取り入れ、神秘的な曲調へと大きく方向転換したSigur Rosは、そのアルバムの持つ静謐性や感傷的なメロディを飛躍させてアグレッシブともいえる世界観を生み出している。
楽器を打ち鳴らす悦びというか、あるいはもっと恍惚とした世界というか…
7盤目のアルバムはあらゆる意味でSigur Rosの初期のアルバム、とくに『()』に近い宇宙的な音楽の広がりがある。同時に、聞き手を選ぶ作品にもなっている。『Takk…』のような親和性のあるメロディというよりも、ややハードだし、ピュアだ。
Kveikurは原初的な美しさに溢れている。
PVも2ndアルバム『Ágætis byrjun』のPVと似た陰影に富んだ美しさをもち、グロテスクでアミニズム的な美しさが印象的。
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音楽
- 感想投稿日 : 2013年7月29日
- 本棚登録日 : 2013年7月3日
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