名前の付け方、読み方について詳細に記されており、読む価値のある本です。タイトルは軽いですが中身はまっとうで社会人の知識として損はないものです。
本書第六~第七章の考察で多くは理解できます。
字の持つ意味を無視した漢字を用いことへの解釈は丁寧に解き明かされていますが、私には文化的側面が抜け落ちているように感じます。
微笑ましいキラキラネームではなく、愛夜姫と書いてアゲハと読ませる子供を水商売にするつもりかのような親の精神構造、DQNネームの問題には突っ込みが足りません。(伊藤氏は文中でDQNネームの呼称を何度も使用している)
序盤で多少触れられていますが、結局は程度の低い親の問題かもしれませんが、伊藤氏はその特定を避けています。
それは、本書のレビューに一つ星を付けた、上から目線で名前を語るなと書いた人が居るように、中年以降の年齢からすれば珍妙極まりない名前であっても一生背負わなくてはならない方への配慮でしょうか。
提言しておけば哀れな名付へのブレーキになったかもしれないのに。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年8月11日
- 読了日 : 2015年8月11日
- 本棚登録日 : 2015年8月11日
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