若い頃にこれを読んだら「ここが違う」「あそこはでたらめ」と批判しまくったろうが、オッサンになった今、「こういう切り口もありかな」とは思う。雨宮は「右翼出身」と言うことを売りにしているようにも読めるが彼女は「反米右翼」という現代右翼のなかではかなり「特殊な立場」だった故にこのような著書を上梓できたのだろう。
この本に書かれている「反米右翼」は日本の現代右翼の主流ではないし、その主流が「親米右翼」「新自由主義のポチ」という現状と彼女が描く右翼には絶望的な乖離がある。其の点だけは補足しておきたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年6月8日
- 読了日 : 2013年6月8日
- 本棚登録日 : 2013年6月8日
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