水の繭

著者 :
  • KADOKAWA (2002年7月1日発売)
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本棚登録 : 114
感想 : 25
4

図書館で装丁の綺麗さに惹かれて手に取った本です。
これは「アタリ」でした。
こういう出会いがあるから図書館も本屋も大好きです。

複雑な家庭事情を抱えている、淡々とした、けれど内側では激しく葛藤するとうこ。
しょっちゅう家出を繰り返すパワーの塊、従妹の瑠璃。

久し振りに訪れた瑠璃のエネルギーに後押しされ(というか、引きずられて?)、
また、遊子さんや茂さんやセージくんとの出会いを通し、今まで避けて通ってきた
様々なことにとうこが向き合っていく物語です。

瑠璃のオーラがとうこに染みてきて、けれどとうこはとうこらしさを失わないのが
好ましかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2009年8月10日
読了日 : 2009年8月10日
本棚登録日 : 2009年8月10日

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