海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 5 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2009年6月27日発売)
4.17
  • (70)
  • (74)
  • (35)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 646
感想 : 45
4

塩野七生によるヴェネツィア史(全6巻)の第5巻。この巻は、都市通商国家として繁栄してきたヴェネツィアが、大航海時代と帝国主義の到来により優位性を失っていく中、外交と戦争によって何とか踏みとどまる様を描いた守勢の巻。2大強国であるトルコとスペインに加えて、キリスト教世界の権威である法王庁も加えた駆け引きの結果、レパントの海戦で勝利し、東地中海からトルコの脅威を退けたところで本巻は終了。次の最終巻では、近世から近代に移り変わる歴史の大きな変換点に抗いきれず、滅亡するまでが記述されるのだと思うと、ちょっと切ない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・史跡
感想投稿日 : 2014年6月15日
読了日 : 2014年6月15日
本棚登録日 : 2014年6月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする