「コミュ障」な人向けに、コミュニケーションの「基本以前」を教えてくれる本。著者は、アニソンイベントの司会で引っ張りだこの吉田尚記氏(ニッポン放送アナウンサー)ということで、興味があったので読んでみた。著者自身、以前は重度のコミュ障だったらしい。(コミュ障の定義に、ここでは深入りしない)
本書では、コミュニケーションを「参加者全員が気持ちよく過ごせたら勝ち、というゲーム」と位置づけている。たしかに、引きこもっている人を勇気づけるには、的確な説明だと思う。でも、世の中そんなに生易しくないのもまた事実。利害が関わるコミュニケーションで「みんなが気持ちよく」なんて、タテマエにすらならない。なので、「相手より優位に立つゲーム」や「心を殺して耐えがたきを耐えるゲーム」に疲弊した人々に対する処方箋も示してほしかったな。(究極的には、その答えこそ「みんなが気持ちよく」なのだろうけど…)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ビジネス・実用
- 感想投稿日 : 2015年3月15日
- 読了日 : 2015年3月8日
- 本棚登録日 : 2015年3月15日
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