人生はゲームです: ブッダが教える幸せの設計図

  • 大法輪閣 (1997年5月1日発売)
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本棚登録 : 72
感想 : 6
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「ブッダの贈り物」を読んで、スマナサーラ長老の著作から気になるものをいくつか購入した。本書はその中の1冊である。読んでみて、スマナサーラ師の「身も蓋もない」考え方は私に合っていると確信できた。もっとも、身も蓋もないのはスマナサーラ師ではなく、ブッダなのであるが。(初期仏教って、ぜったいに日本では受けないと思う。だからこそ、日本仏教には法然やら親鸞やらの人材が必要だったんだね。)

以下、気になった要点のメモ。
・人生は「生き延びゲーム」。
・人生は無常であり、苦しく空しいもの。
・自分を幸福だと思う人は、ただ鈍感なだけ。
・神を頼らない。信仰は無意味。(註:本来の仏教は宗教でも信仰でもない)
・生きている限り不安はなくならない。不安な自分を喜ぶ。
・執着しない。
・過去にも未来にも囚われることなく、今の瞬間を生きる。

私が一番気に入った部分を、下の引用枠に引用しておく。面白いってだけの理由で手を出してもロクな結末にならない、という私の経験を端的に表現してくれている。私は、「面白いと言えば面白いし、つまらないと言えばつまらない」くらいのスタンスが絶妙だと思っていて、それが「中道」とか「中庸」とか呼ばれるものの一形態なのかな、と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 宗教
感想投稿日 : 2011年2月26日
読了日 : 2011年2月26日
本棚登録日 : 2011年2月26日

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