戦国時代において、現在の横浜市域にいた土豪たちの動きを詳しく記した本。「●●郷の■■氏は、扇谷上杉陣営から北条陣営に鞍替えし、玉縄北条氏の重臣として取り立てられ、▲▲郷と◆◆湊に知行を得た。小田原合戦においては××城に籠城して降伏し、江戸時代は◎◎郷の名主を勤めた」というような話が延々と書かれているだけなんだけど、こういうのが好きな人にとっては溜まらなく面白い。著者は、北条氏が発行した各種文書を参照するだけでなく、旧名主の家を1件1件訪ねて回り、その家に残されていた古文書をくまなく調べており、史実を明らかにしたいという郷土史家の執念を感じた。このような古文書類は、是非とも電子化して公開してもらいたいものである。私が定年退職後に愛知県でこれをやれるかと言われると、ちょっと無理かなと思うが…。在地領主が在住した横浜市域の城跡の情報も載っているので、いくつか訪ねてみたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史・史跡
- 感想投稿日 : 2013年5月26日
- 読了日 : 2013年5月20日
- 本棚登録日 : 2013年5月25日
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