メディアとテロリズム (新潮新書 324)

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  • 新潮社 (2009年8月1日発売)
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ミュンヘンオリンピックの黒い九月事件以降、オリンピックがテロの標的に。一般家庭にテレビが普及し、テレビカメラを自由に移動できるようになった(衛星放送が一般化、カメラの小型化、バッテリー式ミニカムの登場など、技術的な進歩が背景)。p23。

アメリカでは、チベット問題にはニュースバリューがある(ブラピの「セブンイヤーズ…」のヒットによる)一方、ウイグル問題にはない(イスラム教徒のため)。p30
「テレビはイベントへの接し方を平等化する」というのは幻想。p63

テロリズムも、テロリストがメディアを積極的に利用することによって、メディアイベントに変容。p62
日本では、忠臣蔵のテロをはじめ、テロがメディアコンテンツ(仮名手本忠臣蔵)だった。p69
近年の日本では、浅間山荘事件がきっかけ。p119

テロとメディアの共生関係。主張を訴えたいテロリストと、報道したいメディア。コンテンツを求める消費者。p130
テロ問題におけるメディアと政府の関係。1.政府の検閲 2.相互による調整 3.メディアの自主規制。p167

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感想投稿日 : 2015年5月24日
本棚登録日 : 2015年5月24日

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