ジュリアスシーザー対ガリア王ヴェルチンジェトリクスの戦いを描いた1冊。
ローマ軍とガリア解放軍が正面から激突した紀元前52年のガリア戦争において
史実ではカエサルは常勝将軍として描かれているが、この小説では彼を冴えない中年将軍としても描いている点が実に興味深い。
泥臭い人間模様を野暮ったい文体で描き出す彼の表現力は相変わらず健在で
まさに歴史小説を描くのにふさわしい人物であると言えよう。
ガリア戦記と読み比べてみるとこれまた異なった視点に立つことができ、
強いて述べるなら「カエサルを撃て=新説ガリア戦記」と言ったところだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
一般書
- 感想投稿日 : 2011年1月20日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年1月20日
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