あー、やっぱり好きだああ。
19世紀英国ファンタジー文学の巨匠、ジョージ・マクドナルドの作品。
これって確か作家としての黎明期に書かれた作品じゃなかったっけか。
晩年期にほとんど同じ思想のもと書かれた「リリス」と比べてみても面白い。
今ではすっかりファンタジーの定番となった、異世界トリップもの。
ふとしたきっかけで別の世界の扉を開いてしまった青年が、
その世界を旅していく中で成長していく…っていう成長物語でもありますね。
とにかく世界観に圧倒される。緻密で深くて色鮮やかで、ものすごく幻想的。
この世界を味わえるっていうだけでも読む価値があるんじゃないかな。
でもやっぱりこれもだいぶ説教的な側面が強いし、
古典作品にありがちでなかなかに読みづらい。
序盤をなんとか乗り越えられれば、あとは一気にいけると思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF・ファンタジー
- 感想投稿日 : 2009年8月23日
- 読了日 : 2009年8月23日
- 本棚登録日 : 2009年8月23日
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