前回読んだ「チームバチスタの栄光」が最高に面白かったので、期待して読んだ。
正直なところ、ちょっとがっかり。まず前半4分の1までは全く退屈で、ウケを狙うためか、深刻になりがちな医療小説をやわらかくする意図か、必要以上に軽薄なノリでうんざりする。
作者の伝えたいことは、「チームバチスタ」と同じ。生に焦点を当て金をかける政府・国と、死を解明すべきだという作者の叫び。このテーマ自体には賛同したい。
バチスタは優秀な専門家達がたくさん出てきたのだが、本書の医者達はどうも胡散臭く、それが残念な原因かもしれない。
伏線の収束はさすが。個人的には、医療ミステリーはもうちょっと硬めに書いたほうがいいと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年10月30日
- 読了日 : 2011年6月5日
- 本棚登録日 : 2014年10月30日
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