同じ監督の「カジュアリティーズ」を、場所と時代を変えて撮ったらこうなりました、といった感じの作品。ただ、ベトナム戦争当時と違うのは、ネットの発達によって自分の意見を手軽に世間に配信できる手段が広まった事で、少なくとも一方向からだけの情報で物事の善し悪しを判断するほど、世界は単純明快ではなくなった、という事でしょうか。イラク側のサイトで夜陰にまぎれて爆弾を仕掛ける映像が流されたその後で、米兵がその爆弾で吹っ飛ぶなんて、どっきりカメラにしか見えない。こういう「死」に対する感覚の麻痺が恐ろしいのだけど。
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- 感想投稿日 : 2013年12月21日
- 読了日 : 2013年12月9日
- 本棚登録日 : 2013年12月9日
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